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_WEDGE 2002年8月郷
【要旨】
アメリカの株バブル崩壊により損失をだした米国の投資ファンドが損失をの穴埋めするため、ヨーロッパや南米の株式市場から米国マネーを引き揚げているので、世界の株式市場で株式が総崩れになってきている。
国際決済銀行(BIS)の集計によれば、98年から2001年までの4年間で日米欧のIT企業が積み上げた負債は170兆円で、その中心は米国の通信関連業界と欧州の次世代携帯電話だ。いずれもビジネスモデルが暗礁に乗り上げ、企業が過剰債務にあえいでいる。こうしたアメリカ、ヨーロッパの過剰債務企業はたとえ現在の日本のように金利をゼロにしても回復が見込めない。清算するほかない死骸の山が積みあがっているのだ。
株バブルに加え、米経済は住宅バブルを抱えている。FRBによる思い切った金融緩和のおかげで株価が下がっても、不動産価格は上げつづけていたが、不動産価格が下落に転じれば、米国の家計には借金の山だけが残る。日本のバブルと同様、強烈な「逆資産効果」が米経済を見舞うことになりかねない
日本政府は、景気底入れ宣言を引っ込めて、国民に警戒警報を発するべきだ。経営者も投資家も、来るべき米国発の大混乱に見を引き締めておくべきだ。