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【ニューヨーク8日共同】
経営破たんした米通信大手ワールドコムは8日、過去の財務資料を見直した結果、新たに33億3000万ドル(約4000億円)の利益水増しが判明したと発表した。既に判明していた粉飾額は38億5000万ドルで、利益水増しの総額は70億ドルを超え、ほぼ倍増した。
前回の調査は2001年と02年の第1・四半期が対象だったが、今回は1999年までさかのぼって見直し調査を行い、新たな水増しが判明、同社の会計処理のずさんさがあらためて浮き彫りになった。
ワールドコムは6月下旬、他の通信会社に支払う接続料などを設備投資に計上する方法で利益水増しがあったと公表。これが引き金になって破産法申請に追い込まれた。
CNBCテレビなどによると新たに判明した粉飾は、将来の不良資産の処理のために引き当てていた準備金の一部を「営業利益」に繰り入れる方法が取られたという。