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商工組合中央金庫は9日、匿名性の高い金融債の現物販売を2003年9月から中止すると発表した。今後は、商工中金が債券を預かる保護預かり方式での販売に限定する。
現物販売を中止するのは、03年9月29日売り出し開始の割引商工債券(ワリショー)と5年利付き売出債。金融債の現物販売については、既に新生銀行が今年4月に中止したほか、みずほ銀行も8日、03年9月からの中止を発表している。
現物販売は、無記名方式な上、顧客が債券を持ち帰るため、金融機関は所有関係を把握しにくい。このため、マネーロンダリング(資金洗浄)などに利用されやすいと指摘されていた。