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アサヒビールが、「中国製を輸入した場合より安い缶ビール」を実現した。昨年秋から国内の工場でコスト削減に努めた結果、製造原価の大幅切り下げに成功した。発泡酒の値下げ合戦を続けるビール業界は減益基調とされているが、8日発表されたアサヒの6月中間決算(連結ベース)は前年同期比17%の経常増益となった。
アサヒは、最先端設備を誇る中国・深セン市の合弁工場を目標にした。
日本の1缶当たりの人件費は中国の1.7倍。この差を埋めるため、麦芽などの購入にインターネット入札を採り入れ、包装資材も必要最小限の品質に抑えた。
日本の9工場でつくる「スーパードライ」の昨年の平均製造原価を100とすると、中国製を輸入した場合の「製造原価+輸入費用」は90。今年は原材料費を1割以上削り、1〜6月の製造原価は最大の茨城工場で89台に低下した。残る8工場でも2年以内に90を切るめどが立った。
ただ、日本ではビールの税負担率が46%に達するため、コスト減が値下げにつながりにくい。旭興一副社長は「ワクワクするような目標をと始めたが、意外に早く達成できた。次は利益や販売促進費を加えた出荷価格でも中国に勝ち、現実の市場で戦える水準を目指す」という。
(09:09)