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(回答先: 米国外為サマリー・ドル買い戻し一服 再度景気減速が材料 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 08 日 09:44:42)
☆外為、「8月は円高」が経験則?――米景気の「2番底」も心配
【NQN】8日の東京外国為替市場で、円は1ドル=120円台前半でもみ
合っている。チャート上のテクニカルな指標を重要視するディーラーな
どが円の一段安を見込んでせっせと円を売っているが、前日に121円台
での滞空時間が短かったことで「ドルの買い戻し局面は終わったのでは
ないか」という声も増えている。市場では、過去の経験則から「8月は
円が高くなる」という説がにわかに脚光を浴びている。
「9月中間決算期末が近づくにつれて円は強含む傾向がある」。ステ
ート・ストリート銀行金融市場部の小林和成部長は9月末にかけて円が
じわじわと高くなるシナリオを想定している。最近のドルの反発は、米
国株の下落で被った損失を穴埋めするため、米国の投資家が円建て資産
を売却し、円を売ってドルに換える動きが原動力になったとの見方が多
い。今度は9月末に向けて日本の投資家がドル建て資産を売り、ドルを
円に換える動きが円を押し上げるというのだ。
過去3年とも、8月は円高・ドル安が進んだ。1999、2000、2001年の
8月初日と月末の東京市場の終値(17時時点)を比べると、平均で3.6
%ほど円が上昇している。今年は8月1日の終値が119円80―83銭。過
去の上昇率を単純に当てはめると、8月末には115円48銭前後まで円が
高くなる計算になる。同様に9月末までの円の上昇率を当てはめると、
9月末までに114円40銭前後まで円の上昇余地が広がる。
米国では利下げ観測が強まっており、米国株の急落懸念が後退してい
ることがドルの下支えになっている。ハバード米大統領経済諮問委員会
(CEA)委員長は7日、「米株安などの影響があるとしても米景気は
2番底に向かう状況とはほど遠い」と述べた。しかし、市場にはどうし
ても米景気の先行きに楽観的になれない空気が残る。
「米景気は減速傾向にあり、年後半の景気回復の持続に自信をみせる
米政府の見解にはやや違和感がある」(さくら投信投資顧問調査部の東
野大次長)という声もある。ドルにいまひとつ強気になれない市場関係
者の間では、経験則に従って円上昇のエネルギーが徐々に蓄積されてい
るとの見方が増えている。(西田玲子)