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千葉県松戸市常盤平6、小型モーター製造販売会社「マブチモーター」社長、馬渕隆一さん(69)方が半焼し、焼け跡から2人の遺体が見つかった事件で、千葉県警捜査1課と松戸東署は6日、殺人・放火事件と断定し、同署に捜査本部を設置した。これまでの調べで、両方の遺体の周囲にガソリンのような油類がまかれたうえで放火されていたことが分かった。
捜査本部は、馬渕社長や家族らからトラブルがなかったかなど聴き、捜査を進めている。
遺体は馬渕社長と同居していた妻悦子さん(66)と長女の由香さん(40)とみられ、確認している。遺体は顔の部分にも口をふさぐような形で粘着テープが巻かれ、首にはひもを巻き付けた痕跡があったという。
遺体は1体が1階居間のソファに座るような形で、もう1体が2階寝室のベッドにあおむけの形で見つかった。遺体周辺が激しく焼けており、犯人は2人を殺害した後、油類をまいて放火したとみられる。
5日は、馬渕社長の長男の寿道さん(43)が正午ごろに帰宅し、午後1時ごろ再び外出した。この時点では、由香さんは外出しており、悦子さんだけがいたという。
県警は6日朝から、馬渕社長宅で現場検証を行い、出火の状況を詳しく調べている。
火事を目撃した近所の女性の話では、馬渕社長宅から「キャー」という女性の悲鳴が聞こえ、陶器が割れるような音がした。その直後に家から煙が上がったという。