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(回答先: 8/3あさの為替 クイック 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 03 日 10:35:26)
☆米国外為サマリー・米景気鈍化もドル売り限定 日本へ伝染懸念
NAA 5329 : 2002/08/05 月曜日 07:01
【NQNニューヨーク=小山文】2日のニューヨーク外国為替市場で円相場が
続伸。米景気回復の鈍化を示す経済指標や米国株相場の下落が材料視さ
れた。ただ円・ドル相場の値幅は57銭と比較的小さく、米国の景気減速
が日本経済に及ぼす悪影響への懸念がドルを下支えしたとの見方は多い
。
雇用統計や製造業受注が市場予想を下回り、ゴールドマン・サックス
による10―12月期の0.75%の追加利下げ予想まで飛び出した。米国債相
場は急伸し、ダウ工業株30種平均が一時300ドル安になるなど景気の2番
底懸念が強まった。その割にドルは売り込まれず、底堅さが意識された
。
外為市場では「悪い米経済指標は円売り材料」(ドイツ銀行のグロー
バル為替調査責任者、マイケル・ローゼンバーグ氏)との見方さえ聞か
れる。7月の米国の新車販売実績をみると日本勢は着実に伸びたが、米
景気が減速するようだと、外需に依存する日本の景気回復シナリオを狂
わせるとの連想が働く。ローゼンバーグ氏は「米国の経済成長なしに日
本景気が回復するには円安をテコにするしかない」と話していた。
インベスターズ・バンク・アンド・トラストの通貨アナリスト、ティ
ム・マザネック氏は「日経平均株価が2月の安値に近づいており、日本
の銀行不安が再び強まるのは必至だ」とみていた。これまで米企業の会
計不信などのドル売り材料に隠れていたものの、日本の内需の弱さや金
融不安が再びくすぶり始めている。
もっとも「景気2番底の懸念のあるドルを買うわけにもいかない」(
外為トレーダー)というムードが変わったわけではない。昨年と異なり
、利下げが株高や景気回復につながりドル買い要因になるとの見方は出
ていない。むしろ「欧米金利差の拡大から対ユーロでのドル売り材料」
(ローゼンバーグ氏)との声が多い。
ドルを売り込みづらい一方で、買い進める理由も乏しいと言える。ユ
ーロについては先高観測が根強いものの、ドルの悪材料が出た割に対ド
ルで1ユーロ=1ドルを回復する勢いは感じられない。市場では「当面は各
国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を比較しながら、方向感
を模索する展開が続く」(マザネック氏)との見方が多い。