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あこぎな“借金取り”と化す新生銀行がダイエーに対し、700億円強にのぼる融資額の7割を12月までに返済を求め、最後通告を行っていることが3日、分かった。UFJなど主力3行は一部を肩代わりする予定だが、対応を誤ると、ダイエーの存亡危機が再燃しそうだ。
ダイエーグループの準主力・新生銀からの融資総額は約1000億円で、優良のカード子会社「DOMC」が先週、約200億円を返済。残りは約800億円となった。
このうちダイエー本体分が700億円強で、7割の約500億円の年内返済を迫られ、残った3割は2年程度かけて完済を求められているという。
外資系でドライな新生銀が債権回収に躍起なのは、劣化した債権を国に買い取らせる「瑕疵(かし)担保条項」の特約期限が来年2月末と迫っているためだ。
新生銀が来年中の株式再上場を目指し、不良債権処理を急いでいる背景もある。旧長銀を10億円で国から買い取った新生銀は、再上場すると1兆円以上もの大金が懐に入るといわれる。
ダイエーの再建が依然、軌道に乗らないなか、新生銀側は「農林中金や東京三菱など準主力6行には追加担保を出すなど74%返済しており、公平性を欠く」として取り立てを強要している。
最終的には特約の行使も念頭に入れているようだが、5200億円の金融支援を行ったUFJ、みずほ、三井住友の主力3行は、さらに数百億円の規模で返済の肩代わりを検討している。
主力3行は、不良債権処理と株価低迷による株式含み損で体力低下が激しく、肩代わりがスムーズに進まないとダイエー再建は予断を許さない。