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(回答先: “経済政策”論議に首を突っ込むようになったわけ 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 02 日 16:23:04)
貴殿には沈思黙考する統治者と同じ血が流れていますね。こう言っては失礼ですが、一介のソフトウエア会社社長の方にこのようなものの見方ができる人物が居た事に正直申し上げて驚いています。やはり日本は捨てたものではない。草莽の中に慧眼を具えた人物はまだまだいるのでしょう。我々から見ると、こうした事が分かったこともネット時代の恩恵のひとつです。
貴殿の仰った「庶民が政治に関心を持ち、敏感になることは不幸な時代の証拠である」という問題認識は私も長年持ち続けています。何も考えずひたすらに経済成長だけを追えた高度成長期が最も幸せだった、と考える国民が多いのもこのためです。
この考えをはっきりと書物で言明した学者は私の知る限り舛添要一氏だけですが、実際に話をしてみると日本の大半の政治学者はこのように考えています。政治家や官僚になるともっとこの傾向は強まります。
私は欧米的な意味での民衆の成熟とか、民主主義の洗練を日本社会に求めるのは間違っているし、たとえそれに沿った試みをしてもうまく行かないと考えるものです。中江兆民のルソー流思想の輸入に始まり、最近のNPOの動向に至るまで、悪く言えば全て借り物です。外見は欧米と同じでも本当の意味でのデモクラシーはこの国には根付かないでしょう。それが悪いのではありません。日本はそのお国柄に相応しい幸せの追求のしかたと言うものがあるのです。
また書き込みします。貴殿の連載のバックナンバーも読んでみる事にします。