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金融庁は2日、全国の銀行の2002年3月末の不良債権残高(金融再生法基準)の総額が43兆2000億円と、1年前に比べて9兆6000億円増加したと発表した。残高の総額、拡大幅ともに、再生法に基づく不良債権額の公表を始めた1999年以来、最大の規模。
デフレの長期化を背景にした不良債権の増加に加えて、銀行の資産査定の厳格化や金融庁の特別検査も影響し、残高は大手銀行を中心に膨らんだ。
不良債権のうち、金利減免や返済を繰り延べしている「要管理債権」は約5兆6000億円増え、16兆5000億円だった。