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日本政策投資銀行など7つの政府系金融機関の2001年度決算が出そろった。不良債権残高の合計は前年度比21%増の5兆1300億円。民間銀行並みに検査を徹底し、経営不振の地方公社などの処理も進めば、不良債権処理損がさらに膨らむ公算が大きい。財務基盤が弱く国費に依存する構図が鮮明となり、統廃合を促す論議に影響を与えそうだ。
政府系金融機関は2000年度決算から民間ベースに引き直した損益計算書と貸借対照表の開示を開始。金融庁の検査マニュアルに準じた不良債権の査定や開示も始めている。前年度は経済情勢の悪化などで7金融機関のうち5金融機関で不良債権残高が増えた。
ただ不良債権残高の伸びは緩やか。特別検査などの影響で2002年3月期に47%も増えた大手銀と対照的だ。貸し出しに占める不良債権の比率の平均も3.2%で、9%前後の大手行より格段に低い。外部チェックが入らず、政府系金融の貸出資産の全ぼうが見えていないためだ。
(22:00)