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00年度の国民医療費が30兆3583億円だったことが31日、厚生労働省がまとめた国民医療費の概況でわかった。介護保険制度の導入で前年度より5754億円減と調査を始めた54年度以来、初めて減少したが、抑制効果は予想を下回り、2年連続で30兆円を超えた。対国民所得比は8%と、過去最高だった99年度に並ぶ高い水準だった。
同省は、00年度に訪問看護や訪問リハビリテーションなどが介護保険の給付対象になったことに伴い、約1.7兆円の医療費が抑制されたとしている。ただ、00年度予算編成時には2.1兆円の医療費抑制効果により国民医療費は29兆円にとどまると見込んでいた。
国民医療費の内訳は、組合健康保険や国民健康保険で支払われた現役世代の医療費が13兆7073億円で全体の45%を占め、原則70歳以上のお年寄りが対象の老人保健制度による支払いは10兆2399億円で34%。1人当たりの年間医療費は23万9200円で、70歳未満では17万200円なのに対し、70歳以上では75万6600円だった。
一方、同省は、01年度の国民医療費は30兆4000億円になるとする概算を、同日の中央社会保険医療協議会に提示した。内訳は老人医療費が11兆7000億円。医療費総額に占める割合は38.5%まで上昇するとされている。
(19:12)