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塩川正十郎財務相は31日夕の定例記者会見で、2003年度の税収は厳しいとの認識をあらためて示したうえで、一般会計予算のうち「一般歳出の歳入と歳出のギャップが5兆円以上に上る」との見通しを明らかにした。
そのうえで財務相は、「収入増の決め手はない」と述べ、8月7日に一般歳出の概算要求基準を決定する前に、国債費や地方交付税交付金も含めた一般会計予算の「シェアの構図」の再検討をする必要性を訴えた。
今年度予算の一般歳出は47.5兆円。財務省はさらに1.5兆円の当然増を見込み、来年度はこのままだと49兆円程度になるとの試算を明らかにしている。一方で、試算では、来年度の税収予算額は46.4兆円と今年度当初(46.8兆円)とほぼ横ばいになるとはじいている。財務相は「2002年度で企業が不況を跳ね返していくだけの収益を上げ切っていない」としており、税収はさらに数兆円規模で減収となるとの見通しを示している。
これらの現状を受け、財務相は「来年度は相当厳しい予算になる」と強調し、一般歳出を大幅に削減したうえで、経済活性化には減税政策で還元したいとの方針をあらためて示した。