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塩川財務相は、2003年度予算について、相当な税収の落ち込みが予想される、としたうえで、歳入・歳出のかい離が相当出てくると思う、と語った。そのうえで、財源不足を埋めるための国債発行について、国民が納得しないと、増発はできないのではないか、との考えを示した。
閣議後の会見で述べたもの。
塩川財務相は、26日の経済財政諮問会議で民間議員が来年度予算の一般歳出を47兆円程度とする、と提案したことについて、「47兆円は、目標にしなくてはいけない」と語った。そのうえで、「2003年度の税収の落ち込みは、相当あると思う。2002年度に、日本企業が不況をはね返すだけの収益はあげきらないと思うので、税収は厳しいだろう。税収が厳しいことと、予算の一般歳出を抑え込まなければならないことがあるので、当然増をどこで吸収するのか、ということになる。歳出・歳入のかい離を計算すると、相当な財源不足が出てくると思う」と述べた。
また、「この相当な財源不足を抱えたままで、注目されるような税制改正をしようとするなら、相当無理な財政を組まなければならないし、当然、国債30兆円の構造、仕組みについて、若干いろんな配慮を考えないといけない」との考えを示した。さらに、「首相の言っている大胆な考え方というのが、それを受け入れてくれることが大胆な発想の転換ということになるのかどうか、それはまだ分からない。これからの議論の中で決めていきたい」と述べた。
また、来年度予算の歳入・歳出のかい離は国債発行で埋めるのか、との質問については、「それはいろいろなものがある。国債もあるだろうが、国有財産の売却もあるだろう。国債を視野に入れてもいいだろうが、国民が納得する方法でないと、国債増発はできないのではないか。赤字国債を出しても、景気対策を行えということは、国民一般は考えていない」と語った。