現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
総務省が30日発表した6月の労働力調査結果によると、完全失業率(季節調整値)は5.4%と前月と同率の横バイとなった。完全失業者数は前年同月比30万人増の368万人と、前年同月比で15カ月連続で増加。景気底入れとは名ばかりで、雇用環境は依然として厳しい。
就業者数は6373万人と、前年同月に比べ93万人減で、15カ月連続の減少。産業別では卸売・小売業、飲食店や製造業の落ち込みが続いている。
世帯主の失業者は99万人と、前年同月比で12カ月連続増、定年や勤め先都合などによる「非自発的失業者」も増加を続けている。
完全失業率の過去最悪は5.5%で、5.4%といっても0.1ポイント改善されているだけで、相変わらず家計を支えるサラリーマンが苦しんでいる実態が浮き彫りとなった。
一方、厚生労働省が同日発表した6月の有効求人倍率(同)は、5月と同じ0.53倍。雇用の先行指標とされる新規求人数は前年同月比で2カ月ぶりにマイナスとなった。
景気底入れの原動力だった輸出も、円高や米国経済不安によって急ブレーキがかかる恐れもある。株価も低迷が続き、景気の先行きに影を落としている。
企業倒産も高止まりしており、収益を上げたい企業リストラも失業率の押し上げ要因となっている。
デフレ対策が一向に進まない一方、健康保険法の改正でサラリーマンの医療費自己負担率が3割に上昇する。一方で年金問題を含めて先行きへの不安感は増すばかり。
自殺者も4年連続で3万人を突破。中でも借金や失業など「経済・生活問題」を動機とする自殺は40−50代を中心に4年連続6000人を超えている。サラリーマンにとって、今後も出口の見えないトンネルが続きそうだ。