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総務省は29日、郵便貯金や簡易保険資金の運用を委託している信託銀行別に、00〜01年度の運用実績を初めて公表した。低迷する株式市場を中心に運用されているため、大半の信託銀行の収益率がマイナスで、各行間にも差があった。これまでは各行の運用シェアが既得権益化する傾向があったが、今後は実績に応じて運用額を加減する方針だ。
委託残高の総額は、簡保が約16兆3000億円、郵貯が10兆5400億円。各行の収益率は、売買で実現した収益に、時価と簿価との差額である含み損益を加えて計算した。
郵貯と簡保を合わせた委託残高が6兆円弱と最大の三井アセット信託銀行は、ともに大きなマイナス。委託残高が5兆2000億円超の住友信託銀行、各2兆8000億円のみずほ信託銀行、三菱信託銀行といった上位もマイナス幅が大きかった。
総務省は「上位の委託開始時期は80年代後半のバブル絶頂期だけに、運用対象の株価の下落率は後で委託した銀行より大きくなる傾向がある」と説明している。
総務省は来年4月の日本郵政公社発足に伴い、運用実績に応じて委託額を増減させる。そのための具体的な評価基準をルール化し、信託銀行側に示す方針だ。また、運用先の選択の幅を広げるため、投資顧問会社にも委託できるようにする法改正を検討する。
■運用委託先の信託銀行別実績
(01〜02年度収益率の年率換算%、▼はマイナス、丸数字は委託残高順位)
【簡保】
(1)三井アセット ▼8.32
(2)住友 ▼11.20
(3)三菱 ▼11.02
(4)みずほ ▼8.09
(5)大和銀 ▼8.88
(6)UFJ ▼12.39
(7)ドイチェ ▼6.25
(8)ステート・ストリート ▼1.90
(9)モルガン ▼8.36
(10)シティトラスト ▼0.15
(11)UBS ▼1.09
(12)クレディ・スイス ▼9.01
(13)バークレイズ・グローバル
・インベスターズ ▼10.33
(14)野村 5.41
【郵貯】
(1)三井アセット ▼2.55
(2)住友 ▼4.62
(3)みずほ ▼4.74
(4)三菱 ▼5.21
(5)大和銀 ▼5.12
(6)UFJ ▼5.14
(7)クレディ・スイス ▼3.87
(8)シティトラスト ▼4.10
(9)モルガン ▼2.54
(10)ドイチェ ▼6.58
(11)バークレイズ・グローバル
・インベスターズ ▼4.69
(12)UBS ▼1.76
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