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(回答先: Re: 実際の江戸時代Re: 国際派日本人養成講座はお気に入りです。 投稿者 たにん 日時 2002 年 7 月 28 日 17:21:31)
多分、大半の現代日本人の持つ江戸時代のイメージは、マルクスの資本論史観に影響された、江戸時代暗黒史観だとおもいます。これは戦後自虐史観教育の副産物だとも思います。最近の江戸時代の研究本をお読みになられたら、目から鱗が落ちると間違いありません。飢饉等もありましたが、実際人口は江戸時代を通じて約3倍に増加した事実。国土を荒廃させることなく生産性をあげかつ、恒常的には農民は、飢餓線上をさ迷っていなかった。明治時代税金が現金納税となってからの方が農村の疲弊田畑の寡占化が進んだ。江戸時代は、実際米本位制社会でしたが、その米は貯蓄されることなく、すべて消費されていた事実を考えると、武士と町人ですべて消費することは不可能な点など、改めて考えると、江戸時代は従来のイメージと変ってきます。もしかすると、苦役と過酷な徴税の江戸時代のイメージは、TVの時代劇の影響が更に大きいかもしれません。
講談社現代新書刊の1259佐藤常雄/大石慎三郎 貧農史観を見直す。1258 斎藤洋一/大石慎三郎 身分差別社会の真実(シリーズで他3冊あり)これも講談社刊で 石川英輔の大江戸***事情シリーズ(多分7冊)など、是非ご一読することをお勧めします。真に受けて読みすぎると、私のように、江戸時代理想郷主義者になる危険性がたかいです。