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【シリコンバレー23日=京屋哲郎】
ニューヨーク市場の株価急落を受けて、安全な銀行預金などへ資金を移し替える“質への逃避”が顕著になってきた。このまま株下落に歯止めがかからなければ、不安に駆られた個人投資家たちが、株式市場からの逃避を加速することも予想される。株価下落が市場からの資金流出を誘い、一段の下落を招く負の連鎖に陥る懸念も指摘され始めた。
米連邦準備銀行によると、7月10日現在の全米の商業銀行の預金残高(当座預金、普通預金、譲渡性預金)は4兆4264億ドル(約518兆円)で、6月末からの10日間で0・77%増、金額ベースで337億ドル増加した。
預金残高は、「通常は3か月で1%程度の緩やかな増加」(米銀アナリスト)と言われており、今月に入っての資金流入の大きさがうかがえる。
金の価格も昨年末に比べ15%程度上昇するなど、投資家たちはリターンが小さくても“安全”な投資先を求めていることが鮮明となってきた。こうした動きについて、カリフォルニア州立大ヘイワード校のジェーン・ロプス教授は「投資家の不信感は根強く、(株式市場からの資金逃避が)長期化する可能性も否定できない」との見方を示している。
(7月24日23:35)