現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ニューヨーク=三反園哲治】
米最大の総合金融機関シティグループが、不正会計の発覚をきっかけに昨年暮れ破たんした米エネルギー大手エンロンの会計操作に協力した疑惑が浮上してきた。米ウォールストリート・ジャーナル紙が両社の内部文書をもとに22日付で報じた。シティがエンロンのために手掛けた金融取引により、エンロンの事業収入が最大で年10億ドルもかさ上げされたという。
同紙によると、シティはエンロンのために、「デルタ」と呼ぶペーパーカンパニーを海外に設立。「ヨセミテ」と呼ぶ別のペーパーカンパニーが債券発行で調達した資金を元手に、シティ、エンロン、デルタの3社の間で天然ガスや石油の回転売買を実施した。
エンロンがヨセミテを通じて資金調達し負債が膨らむところを、回転売買により、エンロンはエネルギー取引に伴う事業収入として決算処理したという。シティ側は「われわれの知る範囲では、エンロンと手掛けた取引は適正なものだ」などと声明を出している。