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青森県八戸市のはちのへ漁協と八戸漁連は23日、多額の不良債権を抱えて債務返済が困難になる懸念があるとして、青森地裁八戸支部に民事再生手続き開始を申し立てた。負債額は漁協が約136億円、漁連が約130億円で計約266億円。記者会見した弁護士らによると、漁協の民事再生手続き申し立ては全国で初めて。
申し立ての理由としては、同漁協が元職員から退職金の全額支払いを求める訴訟を起こされ、現金1000万円が仮差し押さえされるなどしたため、今後同様の動きが出た場合に債務返済に支障をきたす恐れがあることなどを挙げた。また、合計負債額の約7割は金融機関が占めており、再生手続き開始が決まれば金融機関に債権放棄などを求めていく方針だ。
八戸漁港の昨年の水揚げは数量で88年の約4分の1、金額で82年の3分の1に落ち込んだ。漁協と漁連の事業を統合して新組合を設立する計画が進んでいる。 (22:14)