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東京三菱証券のチーフストラテジストである北野一氏は、日経平均1万円割れにより不安が高まる中で実施したロイター通信のインタビューで、日本株の行方は米国株次第と指摘した。同氏は米国株は底入れ局面にあるとの見方を維持している。
インタビューの要旨は以下の通り。
<日経平均が一時1万円を割り込んだが>
── 日本株の行方は基本的に米国株次第だ。景気と株式の動きがカイ離しているが、どっちに収れんするかというと、株価が反発することによってカイ離が修正されると見ている。今は、会計疑惑などを背景に、心理的に弱気に振れ過ぎているのではないか。米国株は底入れ局面にあり、下げ止まっても良い水準まできているとの見方を維持している。
<米国株の行方は>
── 株式市場は景気の先行きを読む上で先行性があることから、株価が下落することに伴い、景気も失速してくるシナリオが描けることも確かで、実際、過去のベアマーケットの時は十中八九、景気後退に結びついていることから、景気後退への懸念がでてくることはわかる。ただ、ベアマーケットやリセッションに入る局面は、景気が回復後の安定期によくみられるわけで、今のように景気が回復した直後に株価が下がっていくというのは、極めて例外的な動きと考えられる。現在の動きに唯一参考になるのは、ベアマーケットにおいて景気後退をもたらすことなく株価が上昇に転じた1933年の米国株式市場だとみている。