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(回答先: Re: 同時テロ関与批判でサウジ資金が米から大量流出〔読売新聞〕 投稿者 Ddog 日時 2002 年 8 月 21 日 15:49:39)
☆ドル、「中東マネー流出」で急落説に勢い――原油高も重荷
NAA 4193 : 2002/08/21 水曜日 16:12
【NQN】21日の東京外国為替市場では、円がドルに対して一本調子で
上昇している。21日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙がトッ
プ記事で伝えた「サウジアラビアの投資家がこの数カ月で12兆―24兆円
の資金を米国から引き揚げた」という報道が円買い・ドル売りの材料に
なっている。原油価格が急騰していることもドルへの不安心理をかき立
てており、中東発の材料が市場をにぎわしている。
市場では「中東系銀行のドル売りは以前から話題になっていた」(大
手銀行のディーラー)という。にもかかわらず「過去の話」と無視でき
ないのは、引き揚げの対象となる資産がしこたま残っているとみられる
からだ。英FT紙は「サウジから米国への投資資金は48兆―72兆円に達
する」との金融アナリストの見解を紹介。巨額のマネーがドルから他通
貨へ流れ出す姿を連想して「背筋が寒くなるような『ドル急落シナリオ
』が脳裏をよぎる」と論評している。
原油高が米景気回復の足を引っ張り、ひいてはドルの下落につながる
――。こうした別経路での「ドル安」シナリオもささやかれている。20
日のニューヨーク・マーカンタイル取引所ではWTI(ウエスト・テキ
サス・インターミディエート)9月物の終値が1バレル=30.11ドルと2001
年2月以来の高値になった。原油価格の上昇が企業業績や消費の圧迫要
因として働き、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の悪化が懸念
材料になるのはドルだけではない。しかし原油高がインフレにつながっ
た場合には「米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の運営方針を『景
気配慮型』に変えたばかりの米国に分が悪い」(バンク・ワン銀行東京
支店の中村陽二・バイスプレジデント)と見られている。
原油の受け渡しはドルで決済されることが多いことから「短期的には
ドル需要が増える」との見方も最近は説得力を失いつつある。「悪の枢
軸国」と米国から批判されたイランが「原油代金をユーロで受け取れる
よう検討している」との観測が高まっているためだ。しかも原油高の底
流には米国によるイラク攻撃リスクがある。実際にイラクへの攻撃が始
まれば「当事国である米国のドルが売られるだろう」との見方がもっぱ
らだ。(西田玲子)
クイックより