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米国市場展望 株、債券ともに方向感乏しい 新規材料待ち 8/19
【NQNニューヨーク=遠藤大義】今週の米国株式相場は方向感が乏しい展開
になるだろう。7月下旬を底に買い戻し主導の上昇が続き、地合いが好
転したが、上値を追う材料が少ないからだ。9月初めの供給管理協会(
ISM、旧全米購買部協会=NAPM)景気指数や雇用統計の発表を見
極めるまでは持ち高を傾けづらいとの声が出ている。
前週は週間ベースでダウ工業株30種平均が0.4%上昇するにとどまっ
たが、ナスダック総合指数は4.2%上げた。米連邦準備理事会(FRB
)が13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策運営方針を「景気
配慮型」へ変更し景気認識を下方修正したことが悪材料視されたものの
、14日の決算の正確さの宣誓書提出期限を無難に過ぎたことで安心感が
広がった。下げのきつかった銘柄を中心に買い戻された。
今週は20日のホーム・デポの決算が予定されるなど小売り決算が注目
されるが、それが相場全体を左右する展開は考えづらい。20日には国際
半導体製造装置材料協会(SEMI)が7月のBBレシオ(出荷額に対
する受注額の割合)を発表する予定。13日のアプライド・マテリアルズ
の決算などからみて改善は見込みにくいとの声がある。経済指標では19
日に7月の景気先行指標総合指数、20日に6月の貿易収支が発表される
程度で、FRBの今後の政策や景気を占うのは難しいだろう。
米国債相場は株式相場をにらんだ展開が続きそうだ。10年物国債利回
りが14日に39年ぶりの4%割れとなったが、その後は年金などの投資家
が債券から株式へ資金を移し出したとの見方が多く、急速に債券相場が
押し戻された。それでも9月初めの経済指標次第で9月24日のFOMC
での利下げ観測が強まる可能性もあり、債券を一段と売り込みづらいと
の指摘も少なくない。
円相場も一進一退か。前週後半に株式相場が底堅さを見せた割にドル
の戻りが鈍かったため、お盆休み明けに日本の輸出企業がドルの上値の
重さを嫌気して売りに動けば、円高圧力が強まるかもしれない。ただ円
売り介入警戒感があり、一方向の円高進行も考えづらい。ドルのリスク
要因として米国軍によるイラク攻撃の可能性も見逃せない。
クイックより