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(回答先: フローの拡大など>あっしらさん 投稿者 たにん 日時 2002 年 8 月 18 日 19:27:11)
去年、井出氏と後続の論文が出ていましたが、問題の本質はやはり歴史の教訓としてのハイパーインフレへの恐怖のように思えます。
「結局バブル経済が制御できなかったように、日銀引き受けを認め、財政規律を一度破壊してしまったら、政治的圧力のためにプライマリーバランスを修正することが不可能になってしまう。適正なレベルで日銀引き受けを行うことができれば、ドルショックと同様な利益を日本にも与えることができるかもしれないが、政治家(国民)は、常に目先の狭い自己利益しか見えないので、必ずハイパーインフレが発生する。その結果、最終的には国際社会の信用を失い、勤勉な国民性を失い、壊滅的な打撃を国家に与える。」
という議論であれば、現在の国民(政治)を見ると、それなりの合理性を持ちます。
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/kinyu/2001/yoyaku/kk20-3-6.html
あと日銀のシミュレーションは、インフレによる国債残高の増減に関してのものであり「実体経済における物価上昇よりもマネーの移動の方が圧倒的に速いので、実質金利は上昇し、国債残高が発散する可能性が遥かに高い」というものでした。