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厚生年金と公的年金の積立金、147兆円は年金資金運用基金と財政融資資金(旧資金運用部)で運用している。2001年度、年金資金運用基金がは40兆円を運用した結果、6182億円の損失をだしてしまった。財政融資資金(旧資金運用部)による運用益はプラスということになっている。しかし、という実証研究もあり、金利収入には実態がともなっていない可能性もある。年金資金がかなりの程度「不良債権」化しているという見方は以前からある。
少子高齢化がすすみ、運用利回りが予定利回りに達しなかった分は、保険料の引き上げで吸収するという手法は限界にきている。無理な予定利率を設定し、支払うことがはじめから無理な給付額を国民に約束し続けることが、公的年金の持続可能性と信頼を損なう。政府は年金運用を持続するとしても、確定拠出型とし、予定利率という呪縛から解放されるべきである。