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＞第2号議案　資本準備金及び利益準備金減少の件
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＞本件は、資本準備金68,573,112,040円のうち30,000,000,000円を取り崩し、
＞また、利益準備金15,307,979,135円は全額を取り崩すこととし、原
＞案通り承認可決されました。

資本準備金というのがなんなのか詳しいことはよくわからないのですが、半分をとりくずし、利益準備金も全額をとりくずしています。
これは、普通考えたとき、会社が傾いている、ということなのでしょうか？

★左様です。損失が出た場合、債権者保護の為、資本の部の取り崩しの順位は商法によって規定されております。前期繰越利益、任意積立金、目的を定めた積立金、利益準備金、資本準備金、資本金の順番です。

★資本準備金とは会計学でいえば、資本取引から生じた剰余金ということになります。

★剰余金とは簡単に言えば、バランスシートの資本の部で資本金以外のものをいいます。

★で、資本準備金とはどういうものかというと、一番多い例では、株式払込剰余金というものがあります。たとえば額面５０円の株を２００円で時価発行増資した場合に、２００円全額を資本金として組み入れない場合、商法の規定では額面価格か発行価格の１／２の何れか大きい金額以上を資本金に組み入れなければならず、資本金に組み入れなかった金額を株式払込剰余金として資本準備金の項目に計上しなければなりません。そして、この資本準備金は損益取引ではなく、資本取引から生じたものである以上、資本金と同義であり、債権者保護の観点から、株主に対するタコ足配当や役員賞与などの形で社外に流出し、資本を毀損することがないよう、商法によって厳密にその取り崩しが制限されています。ですから、資本準備金に手をつけなければいけなくなった、ということは、その会社が、来期に利益を出さず損失を出したならば、もう後がない（つまりダイエーのように次は減資しかない）ということを意味します。

★もっとも最近では銀行が羞かしげもなく優先株に配当を出して国営化を免れるため、政府の許可のもと資本準備金の取り崩しを行っている有様ですが。

★ちなみに法定準備金とは、資本準備金と利益準備金を総称した表現でして、商法の改正によって株主総会の決議により債権者保護手続を経て、法定準備金の総額から資本金の4分の1に相当する額を控除した額を上限として法定準備金の減少が可能となりました。(商法第289条第2項)

★あと、日本の金鉱山会社ですが、三マテがヤバいというのなら、住友金属鉱山にされたらどうでしょう？

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