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帝国データバンクによると、超能力サラリーマンとして一世を風靡した高塚光氏が社長を務めるナビードットコム(東京都港区)が東京地裁から破産宣告を受けていたことが16日、分かった。債権者は146人おり、負債額は約8億4300万円。超能力パワーも、会社経営には通じなかったということのようだ。
人件費を中心とした諸経費の負担増により、大幅な欠損を計上し、資金繰りが悪化していた。このため、役員の入れ替えや経費削減など大幅なリストラを断行したが、業況は回復せず、事業継続を断念した。
同社は、インターネット対応コンテンツの政策プロデュースを目的に平成12年7月に設立された。日本テレビ系の深夜番組「デジタル所さん」のwebプロデュースやコンビニエンスストアの電子商取引ビジネス支援などを手がけ、13年6月期には年間売上高約8億円を上げていた。
同社のブレーン(特別顧問)には、日本サッカー協会副会長の釜本邦茂氏や、田中角栄元首相の支援組織・越山会の“女王”として名をはせた佐藤昭子氏らがいた。
大手電機メーカーや商社からの出資を得て、新規事業へ積極的に投資。先のW杯サッカーの公式マスコット「スフェリック」の日本ライセンシーとして、テレビシリーズの放映権、映画上映権に関する権利も取得するなどしたが、経営が行き詰まった。
高塚氏は東急エージェンシーに勤務していた元年、危篤状態の母を“手かざし”で助けて超能力に目覚め、『超能力サラリーマン』として有名になる。その後、超能力パワーを求める各界著名人と親交を深める一方、ドラマ出演や小説出版など活動を広げた。
6年には制作した自伝的映画「超能力者・未知への旅人」は配収3億5000万円の大ヒット。同年11月に超能力者を廃業した後は『ヒーリング』のフォーラムを開催するなどしていた。
また、広告マン時代の発想力と政財界から芸能界まで幅広い“超能力人脈”を武器にビジネスにも積極的に進出。ナビードットコムの立ち上げに一役買い、新庄剛志選手が大リーグ入りする際には、愛車のフェラーリのネットオークションを大々的にブチあげるなど、手腕を発揮した。
昨年秋、経営が悪化した同社の社長に就任。建て直しに奔走したが、超能力パワーは発揮されなかったようだ。
ZAKZAK 2002/07/16