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15日のロンドン外国為替市場ではドルが主要通貨に対して下落し、対円では一時116円10銭と昨年9月21日以来10カ月ぶりの安値を付けた。米金融資産への需要が後退しているためだ。
ロンドン時間午前9時50分現在、ドルは円に対して1ドル=116円24銭と前週末遅くの116円79銭から下落。ユーロに対しても1ユーロ=0.9964ドルと同0.9893ドルから下げ、1ユーロ=1ドルのパリティに近づいている。実際にパリティに達した場合、2000年2月24日以来ほぼ2年5カ月ぶりとなる。
RBCドミニオン証券の通貨ストラテジスト、ストレッチ氏は「米株式相場が回復を見せ始めない限り、ドル相場は下落し続けるだろう」と語った。同氏は、ユーロはドルに対して比較的近いうちにパリティに達すると予想する。
米国では、企業の不正会計処理の発覚や早期の収益回復は期待できないとの観測から、先週のS&P500種指数とナスダック総合指数はともに1997年以来の安値を更新。米企業の多くは今週決算を発表することから、世界中の金融市場がその行方を注目している。
ドル、ポンドに対しても下落
ドルはポンドに対しても下落し、同時刻現在1ポンド=1.5561ドルと前週末の1.5491ドルから売り込まれている。12日には一時2000年5月4日以来の安値を付けた。INGベアリングスのチーフエコノミスト、クリフ氏は「市場は(ドルにとっての)悪いニュースに反応しやすくなっている。グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がマジックを使うことができなければ、株式とドルの相場下落は続きそうだ」とみている。