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財務省が15日発表した5月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比で約2倍に当たる107.7%増の1兆443億円となり、8カ月連続で前年水準を上回った。
伸び率は、低水準だった前年同月の反動もあって、今年1月以来の高さだった。前年同月に1832億円の赤字だった貿易・サービス収支が、アジアや米国向け輸出の好調を背景に3211億円の黒字に転化。さらに海外からの投資収益を示す所得収支は、海外子会社の好業績などを背景に黒字幅が拡大した。ただ米国発の世界的株安や為替の円高進行の影響も懸念されており、今後輸出の好調さがどこまで続くかは不透明だ。貿易黒字は182.8%増の7288億円で、今年1月以来の高い伸び率となった。
輸出は、米国向け自動車やアジア向けの鉄鋼などが高い伸びを示したことで8.7%増の3兆9335億円で、2カ月連続の増加。一方、輸入は石油製品や液化天然ガスなどが減って4.6%減の3兆2047億円となり、10カ月連続の減少となった。
サービス収支の赤字は4077億円で、赤字幅は332億円縮小。米中枢同時テロ後の出国者減少の影響が続き旅行の赤字が減ったほか、特許等使用料が前年同月の赤字から黒字に転じた影響が出た。
所得収支は8225億円の黒字で、黒字幅は467億円広がった。