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懲りない外務省、豪華大使館建設“強行”たわけもの集団による国富の収奪“骨太改革”、実は「骨抜き」【モスクワ12日=夕刊フジ特電】不祥事続きの外務省が打ち出した“骨太の改革”が、“骨抜き”となっている実態が浮き彫りとなった。
「水泳プールにテニスコート、日本庭園付き総工費100億円」との豪華計画に批判が
集中していたモスクワの新日本大使館。だが、外務省は計画を修正しないうえ、約束した
着工時の現地公開もせず、隠密裏に5カ月前から工事を始めていたというのだ=写真。
モスクワ市内の敷地面積1万5000坪という広大な土地で、今年2月から工事が始まっていた新大使館の建設。計画は
7年前から練られ、地上5階、地下1階の白亜のビルには「厚生施設」として地下に17メートル(3レーン)のプール、
屋外にテニスコート(1面)のほか、日本から運ぶ桜が植えられる日本庭園を作ることが昨年11月に発表された。
だが、機密費事件など一連の不祥事が続き、外務省の抜本的な改革が求められるなか、豪華大使館の建設には批判の声が
高まった。このため、起工式を報道陣に公開することなどが約束されたが、丹波実大使は4月の会見で、計画の見直しは一切必要ないとの考えを示し、「起工式を行わないことが経費削減になる」と“拒否”。しかも、その裏では工事を受注した清水建設
の関係者にまで異例の箝口令を出し、工事着工を隠していた。
また、この大使発言がモスクワ在留邦人の間で物議をかもすと、大使館側は秘密裏に手直し案も検討したが、「お茶を濁
した程度の改革案に終わる」(大使館筋)との見方が強い。いやはや、外務省の腐った体質は簡単に治らないようだ。
http://www.zakzak.co.jp/top/t2002_07/2t2002071211.html