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速水日銀総裁は、最近の為替動向について、円高ではなく、ドルの全面安であると思う、と述べた。
参議院財政金融委員会で池田幹幸委員(共産)の質問に答えたもの。
速水日銀総裁は、為替動向について、「私の経験から言って、今度は円高ではなく、ドルの全面安であると思う」と述べた。また、「今年はおそらく(財政収支と経常収支の)双子の赤字になるという話だ。ドルを海外で持っている人は、これは(ドルは)強くならずにむしろ弱くなるのではないか、という思惑を持って、世界的にドル売りが起きるというのは十分考えられる」としたうえで、「これからどうなるか市場をよく見ていく必要がある」との考えを示した。
”輸出企業の採算レートは125円といわれる。きょうの水準は117円で、こういう水準が続くと日本経済に悪影響があるのではないか”との質問に対して、速水総裁は、「日本の輸出企業は52%程度をドルで決済している。円が強くなったからといって、そのまま損が出るというものでもない」と述べた。
そのうえで、総裁は、「今後とも、為替相場動向と景気に与える影響については、注視していく必要がある」と述べた。
さらに、総裁は、円建てが増えれば急激な為替の変動の影響が緩和されるとして、中期的な課題として考えていく必要がある、とした。