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「金融再生最前線」〜あっ!と驚く官邸主導人事、次は日銀総裁<下>[PAXNet] 2002/07/11 10:04:00 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 7 月 11 日 12:05:07:

日本の金融再生は、まだまだ道半ばだ。金融当局のしなければならない事は山ほどある。このためにも柳沢金融担当相は、この「金融監督庁」時代の遺伝子を何としても復活したいという願いがある。表舞台に立つことが増え、一級の役所の仲間入りをしたかのような勘違いが、当局内に蔓延している。ましてや財務省の出先的な感覚にとらわれるようになった職員の意識を変えなければならない。金融界にとっては、これまで以上に甘えは許されないことになる。しかし、そこまで金融界の危機感が高まっているのかと言えば、そうも全く見えない。本当の「鬼」が復活するかもしれないのに。

●小泉官邸VS.財務省

しかし、財務省がメンツを潰されたことは間違いない柳沢金融担当相に、その責めをすべて押しつけることは不可能だ。今回の官邸の人事介入劇は、余りにも外から見え過ぎる。都合の良い時だけかわいがっておいて、突然態度を変える。もっとも恨みをかうパターンかもしれない。立場が微妙になっている政府系金融機関のトップなど財務省がからむ人事には、今後、おそらく官邸が直接的に介入してくるだろう。そうなれば、財界人や知識人の登用などが相次ぐ可能性も浮上する。
これには、財務省も黙っていないだろう。今は一定の距離を置いている与党、特に自民党との距離を縮め、小泉官邸の追い落としに動くことは容易に想像できる。抵抗勢力の自民党にとっては、渡りに船だからだ。鈴木宗男代議士を巡る一連の事件で、野中元幹事長ら実力者の力が削がれていると言われるが、官僚の中の官僚、財務官僚を自陣に抱え込めば自民党の勢いが徐々に盛り返してくる事は間違いない。小泉官邸にとっては、いわば“飼い犬”に手を噛(か)まれかねない状況をはらんでいる。

●次なる主戦場は次期日銀総裁人事へ

人事を巡る小泉官邸と財務省の戦いの次なる主戦場は、来年引退が確実視されている速水現日銀総裁の後継人事だ。財務省は、旧大蔵省事務次官経験者など大物OBを送り込もうと画策しているという。それに対し官邸は超大物の財界人など著名人を送り込みたいという意向を持っている。
ここに当事者である日銀の姿も声もない。完全に蚊帳の外だ。日銀OBなどすでに眼中に入ってはいない。最終的に自民党とタッグを組んだ財務省と官邸の調整がつかない場合などでお鉢が回ってくる以外、日銀OBの次期日銀総裁就任は困難と見られている。官邸と財務省、どちらが勝つか、最終決戦の勝敗はこの秋にも明らかになる。
(東山 恵)
 
・「金融再生最前線」〜あっ!と驚く官邸主導人事、次は日銀総裁<上>
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200207/10/20020710093003_66.shtml
・「金融再生最前線」〜二律背反に焦る金融庁、不良債権処理とデフレ危機
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200202/14/20020214103001_37.shtml
・「金融再生最前線」〜ゼネコン再編で復活した大護送船団行政
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200201/31/20020131100503_72.shtml
・「金融再生最前線」〜それは総理の“ダイエーは潰すな”で始まった
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200201/17/20020117101513_29.shtml
・企業淘汰と再編は“鬼の復権”から始まる〜金融庁「特別検査」スタート
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200111/19/20011119135007_94.shtml

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