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☆米国株ｻﾏﾘｰ・ナスダック５年ぶり安値 優良株に換金売り？
NAA 8471 : 2002/07/11 木曜日 07:02
【ＮＱＮﾆｭｰﾖｰｸ＝遠藤大義】10日の米国株相場は急落。ナスダック総合
指数が５年２カ月ぶり、Ｓ＆Ｐ500種株価指数は４年８カ月ぶりの安値
となった。ダウ工業株30種平均は心理的な節目である9000ﾄﾞﾙを割った
。会計懸念に加え、収益などの不透明感が投資家心理を冷え込ませてい
る。
メリルリンチがネット機器のシスコシステムズの投資判断を上げたた
め、買いが先行するかに見えた。しかし、通信大手のクエスト・コミュ
ニケーションズが米司法省の犯罪捜査を認めた辺りから雲行きが怪しく
なった。チェイニー副大統領と同氏が最高経営責任者（ＣＥＯ）を務め
ていた石油サービス会社のハリバートンが不正な会計処理をしていたと
して提訴されたと伝わったことも、様子見気分を強めた。午後に全米企
業エコノミスト協会（ＮＡＢＥ）が「企業が第２四半期に雇用と設備投
資により慎重になった」との調査結果を発表し、ダメを押した。
ファレル・インベストメント・マネジメントのマネジングディレクタ
ー、ジェームズ・ファレル氏は「企業統治を巡る問題や会計懸念が投資
家を神経質にしている」と指摘。同氏自身は「米国景気は改善傾向にあ
り、今後発表が相次ぐ４―６月期の企業決算は2001年10―12月期や１―
３月期に比べ回復しているはずで株価は底値圏」と見るが、買いを急ぐ
投資家は少ないとも話す。折しもスタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ
＆Ｐ）社が９日夕、19日付でＳ＆Ｐ500の構成銘柄から海外企業７社を
外し、米国企業を採用すると発表。除外される英蘭石油のロイヤル・ダ
ッチ・ペトロリアムや食品・日用品のユニリーバ、加通信機器のノーテ
ル・ネットワークスなどが売られ、指数押し下げの一因となった。
ここにきて目立つのは医療用品のジョンソン・エンド・ジョンソンな
ど、景気に左右されづらい「ディフェンシブ銘柄」とされる優良株の下
げだ。売上高水増し報道で子会社の新規株式公開（ＩＰＯ）の延期を余
儀なくされたメルクや、ホルモン治療薬に副作用懸念が出たワイスなど
個別の悪材料も加わり、下げを主導している。ある米国株トレーダーは
「優良株の売りは解約を受けた投資信託の換金目的で、下げの最終局面
を示唆する」と話していた。
◇米株急落 株価の適正水準見失う・グラスマン氏
NAA 8556 : 2002/07/11 木曜日 08:52
【ＮＱＮﾆｭｰﾖｰｸ＝渋谷淳】ＪＰモルガン・チェースの米国エコノミスト
、ジム・グラスマン氏 米国株の下落が止まらないのは、企業会計への
不信を背景に、世界的に投資家がリスクを回避する傾向を一段と強めて
いるためだ。依然として株式を割高とみる投資家が多いうえ、会計問題
の広がりもあって株価の適正水準を見失っているのだろう。もちろん、
株安が景気に好影響を与えるはずはない。ただ、株式から流れ出した資
金は米国債に流れ込んで金利を押し下げている。低金利が株安の衝撃を
緩和するはずだ。
企業は着実に収益を生み出し始めている。個人にとって株式は資産の
ほんの一つにすぎず、不動産価格の上昇が株安による逆資産効果を相殺
するだろう。昨年９月の対米同時テロ後の個人消費の底堅さが好例だ。
景気が2番底に陥るような状況にはならないとみている。現在は市場と
実体経済のかい離が拡大している局面だ。株安を理由に景気や金融政策
の見通しを変更するつもりはない。
☆NASDAQ株診断・ヤフー、多角化経営進む 株価には割高感
NAA 8551 : 2002/07/11 木曜日 08:43
【ＮＱＮﾆｭｰﾖｰｸ＝千葉茂】10日の米国株式市場ではインターネットサー
ビス大手のヤフー（ｺｰﾄﾞ@YHOO/U）が続落し、前日比0.51ﾄﾞﾙ安の12.19ﾄ
ﾞﾙで通常取引を終了した。ただ通常取引終了後に発表した４―６月期の
決算が予想を上回ったため、時間外取引では下げ渋っている。予想通り
広告収入は減少したが、有料サービスなどは好調で同社の進める多角化
経営が実を結んでいる。
純利益は2139万ﾄﾞﾙとなり、７四半期ぶりに黒字となった。一株当た
り利益（ＥＰＳ、完全希薄化後）は３ｾﾝﾄとファースト・コールが集計
したアナリスト予想の平均（２ｾﾝﾄ）を上回った。売上高は前年同期比2
3.9％増の２億2579万ﾄﾞﾙと、従来予想である２億500万―２億2500万ﾄﾞﾙ
を上回った。
広告収入は同４％減となったが、ドット・コム企業の広告契約の更新
減少は予想通りと言える。一方、有料サービスからの収入は同109％増
、仲介・決済サービスも同179％増となった。有料サービス収入が倍増
したのは買収した就職情報サイト、ホットジョブズ・ドット・コムの売
り上げを完全に取り込んだことに加え、一部サービスの有料化が功を奏
した。
アナリストが注目するのはヤフーが提携したサイト検索技術のオーバ
ーチュア・サービシズ。ヤフーは決算発表のなかでオーバーチュアの寄
与度を示していないが、メリルリンチは決算発表前、1100万ﾄﾞﾙとの当
初予想を1700万ﾄﾞﾙに膨れることもあり得るとして、全体の売上高を2億
1900万ﾄﾞﾙとみていた。売上高がそれを上回ったことを勘案すると、オ
ーバーチュアが予想以上に貢献した可能性が高い。
７―９月期について、ヤフーは売上高が２億2500万―２億5000万ﾄﾞﾙ
になるとの見通しを示した。米報道機関によると、同社は投資家説明会
で下期の広告収入の伸びが２ケタ台になるとの強気な見方を示した。ド
ット・コム企業以外からの広告が伸びると予想しているという。「下期
のオーバーチュアからの収入は2500万ﾄﾞﾙ前後」（サウンドビュー・テ
クノロジー）との予想もある。株価にとって最大のネックは「2003年の
収益予想でＰＥＲ（株価収益率）が48倍」（サウンドビュー）という割
高感だろう。
DJ-米国株：市場全体に対する悲観が広がり大幅続落
NAA 8492 : 2002/07/11 木曜日 07:32
ニューヨーク（ダウ・ジョーンズ）10日の米国株式市場は大幅続落。アナリストの投
資格付けの引き下げ、クエスト・コミュニケーションズの刑事捜査、S&P500指数の構
成銘柄変更などが下げに寄与したが、アナリストらによると、単独の悪材料に反応し
たというよりも、市場全体に対して悲観的な見方が広がったことが主たる要因だった
。ダウ・ジョーンズ工業株30種平均は前日比282.59ドル（3.11%）安の8,813.50。ナ
スダック総合指数は前日比35.11ポイント（2.54%）安の1,346.01と、1997年5月以来
の低水準となった。ニューヨーク証券取引所（NYSE）の売買高は概算で17億9000万株
、ナスダックの売買高は18億3000万株だった。
「下げのモメンタムが強まっており、目先の底も見えない。現在実際に株価を押し下
げている材料に指を突っ込むのはかない恐い。地域紛争、テロ、企業会計不信、それ
からこれから入りつつある第2四半期の決算発表などだ。企業業績の回復の息切れを
示すかもしれない。ゆっくりと下に向かっている」と、ブリーン・マレーのシニア・
エクイティ・トレーダー、ピーター・クーリッジ氏は述べた。
短期的には市場は売られ過ぎと言うアナリストも多かった。「弱気相場の典型的な最
終段階だ。市場が魅力的になれば買いが入る」とウィーデン・アンド・カンパニーの
マーケット・ストラテジスト、スティーブン・ゴールドマン氏は述べた。ただし、同
氏も上げがあっても長続きはしないと見ている。「バブルが剥げ切るのは数年かかる
」
クエスト・コミュニエーションズに刑事捜査が入ったことが明らかになり、同社の株
価は32%安と急落。
外国を本拠地とするロイヤル・ダッチ・ペトロレアム、ユニリーバ、ノーテルネット
ワークス、 アルキャン、インコなどの銘柄がS&P500指数から外されることになり、
値を下げた。ノーテルは14%安、ロイヤル・ダッチは9.2%安、インコは9%安。
バンク・オブ・アメリカ証券が投資格付けと1株当り利益予想を引き下げたゼネラル
・モーターズが6.9%安、フォードが7.4%安。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。