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【バーゼル(スイス)=磯山友幸】
国際決済銀行(BIS)は8日、加盟する世界50あまりの中央銀行の総裁を集めて総会を開き、世界経済の現状などを分析した年次報告を公表した。その中で日本の金融システムについても言及、「銀行と生命保険会社の間の資本持ち合いが、システミック・リスクを増大させている」と警告した。
年次報告では「日本の金融システムが抱える問題を一段と複雑にしている」ものとして、「銀行と生保の間の広範な資本の持ち合い」を指摘。「銀行が生保の発行した劣後債を持つ一方で、ほとんどの銀行で上位五株主のうち、二つ以上が生保になっている」と現状を分析している。
こうした銀行との資本の持ち合いによって、「生保が持つ資産と負債の間のリスク相殺を困難にしており、巨額の損失発生で日本の生保が弱体化する要因になっている」としている。