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私たち個人が海外への資産移転を考え、実行する際にはいくつかの注意点がある。海外資産移転をスマートにかつ合法的に成功させるための第一歩ともいうべき「心構え」をご紹介!
前回のコラムで私たち個人が秘密裏に金融資産を海外に移転するのは、ラストチャンスかもしれないと書いたが、今回からは具体的に金融資産をゴルゴ的に(スマートに)且つ合法的に海外へ移転する方法について説明していきたい。
まず、今回は海外への資産移転方法の前提ルールともいうべき、心構えを確認しておきたい。
(1)合法的に実行する。
(2)政府、税務署及び家族・友人に知られず秘密裏に実行する。
(1)については当然であるが、(2)については合法的に実行するのであるから公然と実行すればいいのではないかという人もいると思うが、政府や税務署に海外にある資産を知られてしまうと、せっかく海外に資産を移転したにもかかわらず当該資産に対して将来課税されないとも限らないし、今回の防衛庁のリスト作成問題で分かるように私たちの知らない内に個人情報が異なる目的で使用されることも十分考えられるので、お役所に対しては必要以上の情報を与えないという姿勢が重要である。
また、うまくいくとついつい友人などに話したくなるものであるが、その友人が第三者に話をして結果的に税務署の耳に入ってしまうということは脱税事件などでよく聞く話である。海外へ資産移転については「今日の味方は明日の敵」と考えて欲しい。
家族については、「敵を欺くにはまず味方から」と考え、自分に不慮の事故などが起こった時に海外の金融資産の存在を家族に知らせる方法を考えておけばいいのである。
以上のように、海外に資産を移転する場合の鉄則として、自分の個人情報は自分で守るという固い決意のもと、証拠を日本国内に一切残さないことを励行して欲しい。
これらのルールが守れる方には、次回から具体的な海外への資産移転の手順についてご紹介したいと思うが、少しだけ資産移転の流れだけ説明すると
1.海外の銀行口座を開設する。
2.当該海外銀行口座に合法的に資金を移動する。
3.資金移動後、当該資金の運用方法を決定するとともに、当該資金の引き出し方法を決定する。
といった手順となる。これらのプロセスを一旦マスターしてしまえば、海外へ出た資金は無限に広がる可能性を持つことになり、やがて海外資産移転の上級編で完結することになるのである。
スイス在住 プライベートバンカー 我妻 さとる
提供:株式会社FP総研