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ヘッド・アンド・ショルダー(以下H&S)、あるいは三尊天井という言葉をご存知でしょうか。これは、相場の転換点によく出るチャートパターンのことです。ネックラインと呼ばれる線を引いた後に「頭と肩」が浮かび出たら、相場の転機は近いと見なされます。このパターンが出現した場合の下値目処は、過去の経験則ではヘッドからネックラインまでの値幅の倍返しとされています。
上図はH&Sの事例として、1986年〜1992年の日経平均株価週足グラフを見たものです。1987年10月安値と1990年9月、1991年7月安値をネックライン(緑色)とする大きなH&Sパターンが出現していますが、その右肩部分には、1991年3月をヘッドとする小さなH&S(赤い楕円形部分)もあります。この大小2つのH&Sは、いずれも21ꯠ円近辺をネックラインとしていましたが、この水準を下抜けた後の株価推移はご存知の通りです。
1992年春は、こうしたH&Sパターンが株式市場だけではなく、円相場や日本の長期金利にも出現した時期です(当時の円相場は125円前後、長期金利は5.5%前後)。その後、円は1ドル=80円近辺まで高くなり、長期金利も大幅に低下しました。
翻って2002年7月現在の各種チャートを見ると、上記のH&SがS&P500指数や米ドルに現れる一方で、金や金鉱株指数では先行きの値上がりを示唆する逆H&Sパターンが出現していることが注目されます。