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(回答先: 米株式の当面の底値を考える。+反論 投稿者 Ddog 日時 2002 年 7 月 02 日 20:23:28)
☆米国株サマリー・会計不信高まり安値更新 ITバブルの後遺症
NAA 0146 : 2002/07/03 水曜日 07:27
【NQNニューヨーク=小山文】2日の米国株式相場は大幅続落。不正会計疑
惑でハイテク株に対する慎重な投資判断が相次ぐなど、この日も悪材料
に事欠かなかった。S&P500種株価指数も1998年1月以来の安値を更
新。ナスダック総合指数は97年5月以来約5年ぶりの安値を付け、情報
技術(IT)バブル後の下値を模索する動きが強まった。
2日も最大の売り材料は会計不信。不正会計疑惑を報じられたフラン
スの報道機関大手、ビベンディ・ユニバーサルに関連株つれ安となった
。2日は「アーサー・アンダーセンが米証券取引委員会(SEC)への
提出書類に署名しなかった」とのうわさが流れ、医療サービスのカージ
ナル・ヘルスが一時、18%超急落した。投資家の選別物色が鮮明になる
一方で、不正会計の思惑を誘う材料にはすかさず売りが出る傾向も強ま
っている。
ナスダック総合指数は2000年3月10日の最高値(5048.62)から73.1
%下落した。ドイツ銀行プライベート・バンキングの米国株式グループ
責任者、オーエン・フィッツパトリック氏は「ピークから大きく減少し
た企業収益が株式時価総額にも反映されている。過去の株価上昇が過剰
だった部分もあり、一部のハイテク企業にとっては『調整』が進んでい
る」と説明する。2日は米証券会社が相次いで半導体などハイテク企業
の収益予想を下方修正し、売りに拍車がかかった。
S&P500種株価指数は約4年半ぶりの安値となったが、構成セクタ
ー別でみると、ITは4年半前との比較でも約13%安、通信に至っては
約46%安と下げが際立っている。「通常なら値ごろ感が出る水準だが、
予測できない要素が多すぎる」(クレディ・スイス・ファースト・ボス
トンのヘッドトレーダー、ロバート・コーエン氏)と短期的な底入れに
も慎重な声が出ている。
フィッツパトリック氏は「1997年から大幅に低下した金利がこれ以上
下がる可能性は低く、インフレ圧力も抑制された環境下で1998―99年の
ような株価収益率の上昇は見込めない」と指摘。会計基準の変更で企業
収益全体が下方修正されれば、現在の水準でも株価に割高感が生じる可
能性があるとみていた。