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【ワシントン竹川正記】
巨額粉飾決算の発覚で経営危機に陥っている米長距離通信大手のワールドコムは1日、融資銀行団の一部から「(同社が)債務不履行に陥った」との通知を受けたと発表した。さらに、同社が上場している米店頭株市場のナスダックから、早ければ5日にも同社の上場を廃止する可能性があるとの方針が伝えられたことも明らかにした。
債務不履行と上場廃止が実行されれば、同社の資金繰りがひっ迫するのは確実で、米連邦破産法(日本の会社更生法)の適用申請に追い込まれる可能性が高くなった。
債務不履行に陥ったのは、粉飾決算の発覚に対する米司法当局の捜査に伴い、同社の資産処分が禁止されたため。一部資産の証券化で手当てするはずだった資金調達ができなくなった。同社は現在、米シティバンクなど融資銀行団と50億ドルの新規借り入れ枠の設定交渉中だが、今回の債務不履行やナスダックの上場廃止方針が同交渉に影響するのは確実と見られる。