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(回答先: Re: 【世界経済のゆくえ】20世紀「大恐慌」と21世紀「世界同時デフレ不況」 投稿者 Ddog 日時 2002 年 7 月 01 日 20:24:32)
”アメリカは自由主義を国是とする”という点についてのみ私見を述べます。
アメリカはWTO的な自由貿易を目指しているかと言う点なら自由主義の国ではありません。悪名高いファーム・ビルが象徴するようにアメリカの農産物は国際競争力を失っています。オレンジはブラジルに負けています。日本で売られているオレンジジュースパックはほとんどブラジル産です。小麦はオーストラリアやアルジェンチンに負けています。牛肉もオーストラリアに負けています。補助金を出してやっとアメリカの農業は生き延びているのです。本当に競争力があるのは大豆だけでしょう。
石油もそうです。公式にはアメリカは50%の石油を国内産出してることになってますが、それはOPECの価格に対抗できるように補助金が出ているからです。
車もそうです。本当に自由競争に任せたらGMはつぶれるでしょう。一方、日本はインテルのCPUやマイクロソフトのOSに100%近く市場を握られても平然としています。どちらが自由貿易志向なのか指摘する必要もないでしょう。