現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【カルガリー竹川正記】25日夕の日米首脳会談で、ブッシュ米大統領は小泉純一郎首相に「日本経済の強化は重要だ」と述べ、構造改革の一層の推進と早期の成長軌道への復帰を強く求めた。米景気回復に減速懸念が台頭し、市場で米国株・ドル安が進む中、「いつまでも米景気回復の恩恵に自らの経済再生を頼ろうとする」(政府筋)日本に自律回復を目指すようにクギを差したものだ。
日本政府は今回の首脳会談の最重要テーマのひとつとして「日本経済」を位置付け、この間の税制改革を含む「骨太の方針第2弾」などの取り組みに理解を得ることを重視していた。
この考えに沿って小泉首相は会談で「2月金融危機や失業率の上昇などで小泉政権はギブアップするだろうと何度も言われたが、5月には景気底入れ宣言にこぎつけた」と成果をアピールした。不良債権処理についても「なかなか見えにくいかも知れないが、昨年来、日本なりの方法で着実に進めている」と理解を求めた。
ブッシュ大統領は「改革が進んでいることを祝福したい」などと表向き歓迎する姿勢を示した。しかし、米政権では「不良債権問題とデフレ抑止への取り組みまだ不十分」(ハバード米大統領経済諮問委員会委員長)などいら立ちが強く、一層の努力を求める姿勢を示した。