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(回答先: 1000年の物価 投稿者 招き猫 日時 2002 年 6 月 26 日 12:40:58)
「招き猫」さん、こんにちわ。
ご紹介いただいた論文をざっとですが読みました。
貨幣と物価変動に関する考え方の概括と長期的なデータがあるのは役に立ちます。
著者(北村氏)は、統計学手法を駆使して分析されていますが、より本質的な貨幣論(貨幣とはなんぞや)に向いてもらいたかったという感想です。
財政赤字の蓄積や金融緩和がハイパーインフレの芽になるという認識は、日銀の共通認識なんでしょうね。
ニュートンとロックの話はちらっと記憶が甦りましたが、自然哲学者と社会哲学者の認識で、自然哲学者が勝利を収めたというのは面白いですね。
「近代経済システム」は、経済社会が自然現象であるかのように考察できる唯一のシステムですから、思考力が高い自然哲学者のほうが考察に向いているのかも知れません。
今後も、書き込んだ論理の誤りや批判、そして、面白い論文の紹介を今後ともよろしくお願いします。