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公正取引委員会は24日発表した報告で、1990年代以降の輸入品増加と国内市場の縮小がさまざまな分野での価格競争を激化させ、業界の寡占化が進む原因になったという分析をまとめた。ただ、国内で寡占が進んでも、グローバル化による国際競争の激化で、価格つり上げの恐れは少ないと指摘している。
公取委は市場規模が400億円以上で、上位3社のシェアが50%を超える品目を継続調査している。今回の報告は、91年から調査している171品目の生産額、174品目の出荷額の寡占度を調べた。
上位3社のシェアを調査品目平均でみると、2000年の生産額は91年比3.3ポイント高い77.0%に上昇。一方、生産額から輸出額を差し引き輸入額を加えた出荷額は逆に91年比1.2ポイント低い72.3%となった。国内生産でみた寡占度は高まったものの、輸入品を含めた国内出荷では上位企業もシェアを奪われていることを示した。