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(回答先: 腐っていくアメリカのインフラ 投稿者 楽観派 日時 2002 年 7 月 18 日 22:46:06)
阿修羅様
ご活動お疲れ様です。
運輸通信関連の業界に身をおくものとして気になりましたので、コメントさせていただきます。
周知の通り、先月(10月)に起こったアメリカ西海岸での労働争議の発展による港湾の閉鎖は阿修羅様が指摘していたインフラのサービスレベル低下がまさに現実になったものです。
アメリカにおいてはこれまでも運輸関連の企業、アムトラックや航空会社において、
従業員のストライキが元になり一時的にサービスをストップしたりということが起こっています。しかし、今回の港湾閉鎖は労使の衝突による港湾運営側の一方的な閉鎖と近年類をみない(他にありましたら指摘ください)形をとりました。
阿修羅様の指摘されたインフラは我々が生活をしていく上での、社会基盤整備ということになります。これらが麻痺する状況というのはどういうことなのでしょうか。
1)5〜8年前にアメリカの船会社は全て身売りをしました。APL、シーランドこれらの船会社は有事の際にいつでもアメリカの軍隊をサポートできるようなシステムを持っていたと聞きます。
2)アムトラックの場合、ビッグ3が売り上げを伸ばすための自動車会社からのサボタージュということも考えられます。
3)また、今回の港湾の閉鎖は昨年の911以降旅客の減った航空会社を支えるための切り札だったのかもしれません。(それが証拠に各種航空貨物配送会社は2週間一般業者からの依頼を拒否するという強硬姿勢に出ました)
一般的には行き過ぎた過当競争による世界的デフレの影響がアメリカ経済に諸に出ているともみれます。強くなりすぎた組合に過当競争を強いられている企業が対応できなくなり始めています。これらの事実こそ、一部で指摘される資本主義の崩壊が社会基盤整備の劣化に見られるような経済の疲弊によって今後、本格化するのではとも見れます。
反論になっておりませんが私見として書かせていただきました。
阿修羅様、これからも刺激的な問題提起、宜しくお願いいたします。