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米商務省が19日発表した貿易収支統計によると、今年5月の米貿易赤字はモノとサービスの取引を合計した国際収支ベース(季節調整済み)で、前月比4・1%増の376億3800万ドルとなり、月間赤字額としては前月に記録した過去最高を更新した。
赤字拡大は、堅調な米個人消費を背景にした内需回復を当て込んだ輸入の伸びが、輸出の伸びを上回ったため。特に自動車・同部品、消費財などの輸入額は過去最高を更新した。
日本に対するモノの取引の赤字(通関ベース、季節調整前)は28・1%減の48億8400万ドルと大幅に減少。一方、対中国、対欧州連合(EU)などの赤字額は軒並み拡大した。
今後、米経済が本格的な回復軌道に入れば貿易赤字がさらに膨らむ可能性が高い。企業会計スキャンダルや株価下落で信頼度が低下している米経済にとり、赤字を穴埋めする対米投資が滞れば、ドル暴落など資産逃避が加速する恐れがあり、貿易・経常収支の赤字問題への警戒感が一段と強まりそうだ。
5月の全体の輸入額(国際収支、季節調整済み)は1・8%増の1182億7300万ドル。輸出額(同)は0・7%増の806億3500万ドルだった。
サービス貿易の黒字は2・8%減の38億9500万ドル。モノの取引の赤字(通関、季節調整済み)は3・3%増の402億7900万ドル。
4月の全体の赤字は359億3800万ドルから361億4000万ドルに修正された。(共同)