現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
<コメルツ証券ストラテジスト 一尾仁司氏>
日経平均が一時、前日比300円以上下げたが、先物と現物とのかい離が広がっていたため、先物でみるとそれほどの下げにはなっていない。売買高が乏しく、方向感のない相場であるため、低迷を脱する手掛かりがなく、先物主導の売りなど需給要因が全面に出てくる形になっている。日経平均は上値の1万0500円が重くなってきており、1万円割れは、時間の問題だろう。
きょう一部で伝えられた公共事業の9計画廃止・縮小も、反対派の先手を打って財政再建に走り始めた感がある。予算編成が具体化する時期になれば、議論が紛糾することになるだろうが、こうした案には改革派も抵抗勢力も反対する。結果として、旧来の制度を温存したまま予算を削減するなど、改革色のない財政再建路線になることが予想され、景気失速のなかでこうした展開になると、橋本内閣の二の舞に終わる可能性が高まる。これが経済の閉そく感につながっている。