現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
19日の東京株式市場は、米国ハイテク株中心のナスダック市場の下落を受け、ほぼ全面安の展開になった。日経平均株価は反落し、前日終値比363円75銭安い1万476円18銭で取引を終え、2月26日以来4カ月ぶりに1万500円を割り込んだ。下げ幅は今年最大。3月期末の1万1024円94銭を下回り、3月期決算企業の株式含み損は拡大、市場関係者の間では強気と弱気が交錯するが、1万円割れを指摘する声も出ている。
新光証券エクイティ情報部の申谷昇部長は、企業業績の「V字回復」期待などから「政府の政策に失望感はあるが、相場が大きく崩れることはない。1万円は心理的抵抗ラインでもあり、近づくようだと買い戻しが入る」と分析。UFJつばさ証券投資情報部の折見世記部長代理も「米アップル社の業績予想下方修正など米国企業に対する不信感が売りを加速させたが、当面は、反動もあって上昇するのではないか」と指摘する。
一方、メリルリンチ証券の菊地正俊シニアストラテジストは「買い材料が乏しく、1万円を割り込むことも考えられる」と指摘、「9月中間決算で企業業績の回復が鮮明になれば上昇するだろうが、それまでは軟調な展開が続く」と語る。
大和総研の試算では、大手銀行13行の株式含み損は、3月末時点で約1兆3000億円。5月末には、株価上昇で逆に1兆円を超える含み益になったが、14日時点(1万920円63銭)で約1兆1500億円の含み損に逆戻りし、規模はさらに膨らんでいる。【塚本弘毅】