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アルゼンチン政府は、昨年12月1日から引き出しを制限している銀行預金の国債での払い戻しを開始した。
国民の反発が強い預金凍結を解除し、ハイパーインフレや銀行システムの崩壊を招かずに、国内経済を浮揚させることが狙い。
預金者は、7月16日までの1カ月間に、ドル建て・ペソ建て国債で預金の払い戻しを受けるかどうかを決めなければならない。
同国のアタナソフ首相は、記者団に、「きょうは、預金凍結のDデー(作戦決行日)だ。きょう導入されるプランにより国内経済を締め付けているコルセットが外されることを期待する」と述べた。
しかし、預金者は、今年1月のペソ切り下げで預金残高が目減りしたことに怒りを募らせているうえ、一部のアルゼンチン国債は事実上の債務不履行に陥っており、専門家の間では、大半の預金者が国債での預金払い戻しを拒否する、との見方が強い。