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(回答先: それはおかしい 投稿者 銀二 日時 2002 年 6 月 14 日 00:13:02)
近代国家の成立論理に照らせば、銀二さんが言われるのが正論です。
均等税(人頭税)+物品税+関税で国家を運営するのが筋です。
元英国首相のサッチャーさんは、そのような意味で“歩く近代主義”や“歩く資本主義”だと思っています。(悪意を持った表現ではなく、資本主義や近代国家を善と判断する人は、そのような主張を堂々とすべきだという意味です。ごまかしではなく、理念で政策を主張したということでサッチャーさんを高く評価しています)
“正論”を実現することが、“正論”を好ましいと考える人にとって、好ましい現実をもたらすとは限りません。
「均等税(人頭税)+物品税+関税」で国民経済が動けばどうなるかは自明です。
“正論”を、理念や論理として好ましいと考えるのではなく、自分の経済的利益にとって好ましいと考える人の一部は、正論じゃないと考えてしまいがちな“貧乏人”にずり落ち、それによって、さらに“貧乏人”が増えるという循環が続いていきます。
生活保護についても、正論から言えば、自己責任で、「物乞いをしてしのぐ」か、「ルンペンになる」か、「自殺する」かで結末を付けるべきだという考えも成り立ちます。
しかし、現在のような「デフレ不況」であっても、生活扶助など社会補償費の財政支出で支えられているのです。(もちろん、それを公共事業などに回して同じ効果を得ることはできます)
経済論理とは別に政治的な面で言えば、「均等税(人頭税)+物品税+関税」がもたらす現実が、現在の国家や経済社会の存続を保証するかという問題もあります。
警察力と軍事力を強化すれば、なんとか存続できるかも知れません。
しかし、物乞いやルンペンからは税金を取りようもないのですから、そのために、「均等税(人頭税)+物品税+関税」を増税するしかありません。
(どうなるにしろ正論は実現すべきだという姿勢も評価しますので、そうなってもやるべきという主張もどんどんやって欲しいと思っています)
>ところが、今は税金を払っていない、もしくはほとんど払っていない人が非常に多い。
所得税については、ご指摘はあてはまりますが、「消費税5%」がありますから、国内で物やサービスを購入している人は、税金を払っています。
>だから、本来あるべき姿に近づけよう、ってのが今回の税改革の趣旨なんです。もっ
>と新聞をよく読んでください
政府が、正論に近づけることだけを名目に掲げているのなら、銀二さんの主張は正しいでしょうが、「経済の活性化(不況克服)」や「財政改革(税の増収)」のほうがより前に掲げられています。