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ウォンの額面単位を10分の1、または100分の1に縮小することで取引を簡素化し、貨幣の価値を向上することを目的とする
「デノミネーション(Denomination/貨幣単位の切り下げ)」構想を韓国銀行が中長期課題として検討し始めた。
朴昇(パク・スン)韓国銀行総裁は最近、韓国銀行内の関連部署に「デノミネーションに踏み切った場合はどのようなメリット
と副作用が生じ、また踏み切る場合はどのような手順で実行するのが望ましいのかを研究、検討するよう」指示したと、韓国銀行
の消息筋が9日伝えた。
朴総裁は本紙の取材に「遠からず兆単位では計算し切れなくなるほど、経済の取引単位が大きくなった」としながら、「貨幣単位
の簡素化に向けたデノミネーション問題を考慮すべき時がきた」と明らかにした。
また、「今は(デノミネ−ションを断行する)時期ではない」と明確にくぎを刺しながらも、「しかし、私の任期(4年)中に
決着を付けたい」と延べ、3〜4年期限の中長期課題として推進する方針であることを示唆した。朴総裁はまた「(物議をかもした)
高額券の紙幣発行問題もデノミネーションとひっくるめて検討していきたい」と述べた。
「デノミネーション」構想はこれまで一部の学者から提起されてきたが、政策当局レベルで検討されるのは今回が初めて。韓国
銀行の周辺には朴総裁が来年はじめ、新政権が発足してからこの問題を改革の課題として公論化する可能性を見通している。
しかし財政経済部など政府・与党では「新たな貨幣の発行などに多くの費用がかかる反面、実益が少ない」と反対論が支配的で、
朴総裁の構想が実現するかは不透明だ。
韓国銀行のある関係者は「デノミネーションは朴総裁の持論。(現政権内に)今すぐどうこうするというより、将来的な実施に
備えて準備をしておこうというレベル」と説明した。高麗(コリョ)大学の魚允大(オ・ユンデ)教授は「OECD(経済協力開発
機構)加盟国の中で対ドルレートが1000を越える国は韓国とイタリアだけ」と指摘、「ウォンの国際的地位を高めるためにもデノミ
ネーションは必要」と主張した。
朴正薫(パク・ジョンフン)記者 2002.6.9 (20:02)