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06/09 14:58 左派当選ならデフォルト? ソロス発言にブラジル反 外経20
【リオデジャネイロ9日共同】ブラジルの有力紙フォリャ・ジ・
サンパウロの八日の報道によると、世界的投資家ジョージ・ソロス
氏が同国の十月の大統領選をめぐり、左派の有力候補が当選すれば
デフォルト(債務不履行)は必至で、ブラジルは混乱に陥るとの趣
旨の発言をし、波紋を呼んでいる。
カルドゾ大統領は同日、「ブラジル経済は安定しており、投機的
見方に根拠はない」と反論。「民主国家で選択するのは国民」と強
調したが、選挙前からの米欧銀行やヘッジ・ファンドの介入に国民
は戸惑いと反発を示している。
最近の世論調査によると、労働党候補者のダシルバ名誉党首が支
持率40%以上で優勢、大統領の出身母体で中道のブラジル社会民
主党のセラ前保健相は約20%にとどまっている。
米欧の投資銀行は五月以降、ダシルバ候補の独走を嫌い、ブラジ
ル経済見通しや国債の評価を引き下げている。先週末は通貨レアル
が一時一ドル=二・七一レアルまで売られ、株価指数も下落基調。
中央銀行のフラガ総裁は一九九三―九九年にソロス氏のファンドに
参画した元トレーダーで、投機筋の手の内は承知のはずだが、国債
の集中売りを浴びて防戦に四苦八苦だ。
ダシルバ候補は「米欧銀行の動きは投機的な『金融テロ』。ブラ
ジル社会は成熟し政権交代に問題ない」と反論しているが、ソロス
氏は、決定権を握るのは米金融資本でブラジルにはセラ氏の下で安
定を選ぶか、ダシルバ氏の下での混乱に陥るかの選択肢しかないと
の見方を示している。
(了) 020609 1458
[2002-06-09-14:58]